いわゆる“カラコン”の安全性について

5月22日に国民生活センターからカラーコンタクトレンズの安全性-カラコンの使用で目に障害も-が発表されました。

 「瞳を大きく見せられる」「色を変えられる」と若い女性に人気のカラーコンタクトレンズ(カラコン)について、国民生活センターは、「通常のコンタクトより、目に障害を起こしやすい商品が多い」との実験結果を公表しました。

とくに眼科医の診察を受けずに通信販売で買う女性が目立っており、センターは「必ず医師の処方を受け、異常を感じたらすぐ使用をやめて」と呼び掛けています。センターによると、市販のカラコン16商品を10人が8時間装着し、目への影響を実験。15商品で、一部の人に角膜の傷やむくみなど、治療や使用中止が必要な程度の重い障害が発生しています。これは着色剤の影響で角膜や結膜を傷つけたり、酸素が透過しにくい素材だったりする粗悪品が原因と考えられています。さらに、度なしの1商品を加えた18商品の着色状況などを調査したところ、11商品はレンズ表面を着色しいるにもかかわらず、9商品が「着色はレンズ内部」と事実と違う表示をしていました。カラコンはおしゃれ目的のものでも「高度管理医療機器」に分類され、国内販売には国の承認が必要で、承認を得たレンズにもかかわらず、6商品はレンズの大きさなどがこの基準に適合していないこともわかりました。一方、カラコンを使う10代、20代の計1,000人に実施したアンケートの結果、購入先はインターネット通販が39%と最多で、購入時に眼科を受診していない人が43%もいました。このため、センターは業界団体に安全な商品開発を、厚生労働省には業者に品質管理を指導するよう要望しました。

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